名護市辺野古への新基地建設をめぐる抗議行動で県警は22日、正当な理由なく米海兵隊キャンプ・シュワブ敷地内に無断で侵入したとして、50~60代の男性2人を刑事特別法違反の疑いで逮捕したと発表した。いずれも黙秘しているという。刑特法適用による逮捕者は、同問題で初めて。午後には「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」がシュワブゲート前で県民集会を開催。県内外から2800人(主催者発表)が参加、民意を無視して海上作業を強行する政府に強く抗議し、2人の逮捕に「不当な弾圧だ」と怒りの拳を突き上げた。

名護署前で拘束された仲間の釈放を求め抗議する人たち=22日午後6時55分、名護市東江(伊藤桃子撮影)

米軍側の警備員に足を引っ張られる沖縄平和運動センターの山城博治議長(中央)と、県警に抑えられる男性=22日午前9時5分55秒、名護市辺野古・米軍キャンプ・シュワブゲート(浦崎直己撮影)

名護署前で拘束された仲間の釈放を求め抗議する人たち=22日午後6時55分、名護市東江(伊藤桃子撮影) 米軍側の警備員に足を引っ張られる沖縄平和運動センターの山城博治議長(中央)と、県警に抑えられる男性=22日午前9時5分55秒、名護市辺野古・米軍キャンプ・シュワブゲート(浦崎直己撮影)

 逮捕されたのは、沖縄平和運動センターの山城博治議長(62)と抗議参加者の男性。県警などによると、午前9時5分ごろ米軍の警備員が2人の身柄を拘束。約4時間後、身柄が引き渡され県警が緊急逮捕した。

 接見した金高望弁護士は「米軍主導で、混乱のない現場でのリーダーを狙い撃ちした逮捕。集会のタイミングを明らかに狙い運動の萎縮を狙っており、極めて不当な行為だ」と指摘。19日には、沖縄防衛局が反対運動の拠点となっているゲート前のテントに「米海兵隊から要請があった」として撤去要請するなど、米側の圧力が強まっている。

 22日の県民集会は、昨年の知事選や衆院選で示された「辺野古反対」の民意を無視して、海上作業を本格化する政府に対し「基地建設は、絶対に許さない」と強く抗議した。

 辺野古での大規模集会は政府が海上作業に着手した直後の昨年8月、同9月に続き3回目で、翁長雄志知事の就任後は初めて。

 共同代表に就任した喜納昌春県議会議長や国政野党国会議員5人が登壇し「国策に翻弄(ほんろう)され、犠牲を強要されることを断固拒否しよう」と団結を訴え、ガンバロー三唱で継続的な運動を誓った。