【森田のりえ通信員】2014年末、北米沖縄県人会に1万2千ドル(約140万円)の寄付があった。グーグル社のシニア・デザイナーとして活躍する沖縄2世のイーサン・ユウジ・クニヨシさん(37)が6千ドル、同社が6千ドルを贈った。アメリカでは社員が社会奉仕団体に寄付をすると、会社も同額の寄付をするマッチング・ファンドといわれている慣習がある。

グーグルでシニア・デザイナーとして活躍するユウジ・クニヨシさん

 クニヨシさんはシリコンバレーで生まれ育った。父親が那覇出身なので子どものころから何度も沖縄へ行き、いとこや親戚の人たちと交流し、沖縄大好きの少年だった。高校1年生のころ、インターネット時代が幕開けした。そのころ、インターネット・ハイウエーを提唱していたゴア副大統領が彼の高校を訪ねてきた。クニヨシさんがインターネットの威力をゴア氏に説明している報道写真が残っている。

 1995年に世界のウチナーンチュ大会ジュニア・サミットが県主催で行われた。アメリカ代表として参加し、全体会議で、これからインターネットを使って世界のウチナーンチュが交流できる時代がくると説明し喝采をあびた。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業後、県費で琉球大学に入学するが、半年で退学。アメリカに戻り、IT関係の会社で働きながら、サンフランシスコ州立大学で、ITを教育に取り入れる分野で修士号を取る。何度か転職し、アップルに3年勤めたあと、2年前にグーグルに移った。

 クニヨシさんは社交性があり、いつも優秀な友人に囲まれている。現在、ベイ・エリアのパラアルトに居を構え、妻と2人の娘と4人暮らしだ。