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  • 富裕層向けにホテルと高級リゾートを整備する
  • 沖縄県公募の空港利活用4事業の1つに選定
  • 本年度内に決定。下地島観光の目玉に

 高級リゾートホテル運営の「星野リゾート」(長野県軽井沢町)が、宮古島市下地島への進出を検討していることが23日、分かった。下地島空港にプライベートジェット機を就航させる別事業と連携し、ホテルを兼ね備えた富裕層向け「ラグジュアリーリゾート」を整備する計画。下地島空港の利活用を検討していた県の有識者委員会も高く評価し、事業候補として選んだ。年度内に予定されている県の決定後、進出に向けた動きが本格化するとみられ、下地島の観光開発の目玉となる可能性が大きい。事業費は原則、進出する企業が負担する。(篠原知恵、座安あきの)

 下地島はことし1月の伊良部大橋の開通で、富裕層向けの観光地として注目を浴びつつある宮古島と地続きになった。下地島の大半は開発可能な土地で、星野リゾートは潜在的な可能性に着目したとみられる。

 県が公募したのは、県管理の下地島空港や周辺地を含む588ヘクタールの県有地の利活用案。事業や資金調達などの実現性を調べてきた県の有識者委員会は20日の最終会合で、星野リゾートの提案のほか、(1)プライベートジェット等の受け入れ(2)航空パイロット養成(3)マルチコプター操縦技術者の養成-の計4事業を選んだ。プライベートジェット、航空パイロット養成の両事業は空港施設を使用する方向だ。

 委員会の選定を受け、県は年度内にも有力候補事業を決定し、2015年度に各企業と利用条件の協議に入る。早ければ16年度にも各事業をそれぞれスタートさせる考えだ。

 下地島の利活用には県内外の企業から10事業が提案されていた。自衛隊の利用も想定される「総合防災訓練複合施設」や、宇宙機の開発拠点も提案されていたが、事業の主体性や資金調達が不透明で選定に至らなかったとみられる。

 パイロット訓練飛行場の下地島空港は、空港を維持管理する費用の大半を担っていた航空会社の相次ぐ撤退で、訓練飛行場としての継続利用が難しくなり、15年度以降の利活用が課題になっていた。