「コンクリートで固めてしまうと、特産の田芋が育つ水が枯れてしまわないか」「基地だった記録を残す必要がある」「今のひどい交通渋滞を解消して、観光の発展につなげる」。米軍普天間飛行場の跡地利用を考える学生会議が22日、沖縄コンベンションセンターで開かれた

▼若者の意見を聞く機会がこれまで少なかったため宜野湾市が企画。登壇者もフロアも思いは熱い。「宜野湾らしさ」とは何か、新しい町にそれが必要か、何を目指すのか、誰のための計画か-議論は尽きない

▼その前日にあった基地内を歩く避難訓練では、建物が肩を寄せ合っているフェンスの外とは違い、遠くまで見渡せる広々とした風景に「こんなに広いんだね」と驚く市民がいた

▼日ごろはなかなか感じられないが、普天間飛行場は約480ヘクタール、市総面積の約4分の1の広さ。那覇新都心の返還地の約2・5倍にもなる

▼戦後70年間も奪われたままだったことの裏返しだが、学生会議では「今、これだけの広さのまちづくりを考えることができるのは、他ではないこと」とプラスに考える若者も

▼跡地利用が始まり完成するまで、かなりの時間と知恵が必要になる。若い世代が、当事者意識を持って今から取り組み「よくある都会」ではなく、宜野湾にしかない、独自の良さを持った町ができればと思う。(安里真己)