【名護】名護市辺野古の新基地建設で、反対運動の拠点となっているテントを撤去するよう国が指導している問題をめぐり、市民らは28日も、抗議行動を展開した。北部国道事務所の職員は夜中まで断続的にゲート周辺を見回った。市民約120人がテント前に駆け付け「いつ強制排除に踏み切るか分からない」「闇討ちもあり得る」と警戒。1日午前0時現在、30人以上がテントにいる。

ゲートに入る車を止めようとする市民と警官がもみ合う=28日午前7時39分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ前

 市民らは、午前6時半ごろから抗議行動を開始。同事務所が設置した「テント等設置禁止」の立て看板を集会のため移動した。

 同事務所の職員らは看板の移動を指導する様子はなくゲートの内側から確認していた。

 この日は、反対運動を指揮する沖縄平和運動センターの山城博治議長が昼から不在だったこともあり、市民らは「運動が手薄になった隙を狙って幾度となく不意打ちされてきた」と警戒。「闘いの場を守り抜くぞ」と声を上げた。集会が終わった午後4時ごろ、同事務所の職員が立て看板の位置を戻しにテント前を訪れた。

 市民らは職員を取り囲み「テントは明け渡さない」と反発。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「国が撤去を求めている緑地帯は耕作地として黙認されているケースも多数ある」として明確な説明を求めた。

 一方、埋め立て予定地の海上では午前9時半ごろ、ヘリ基地反対協のダイビングチームがサンゴの状態を確認するため調査に出発。市民のカヌー13艇も台船付近で抗議行動を展開した。