【南城】南城市海外移住者子弟の研修報告会・修了式が2月27日、市役所玉城庁舎で開かれ、ボリビア出身の島袋里菜さん(20)が、琉球舞踊と歌三線を披露した。修了証書を受け取り、ルーツの地での2カ月余を振り返った島袋さん。涙で声を詰まらせながら、「沖縄にはイチャリバチョーデー(出会ったら、みんな兄弟)の言葉がある。父の出身地との絆を強く持ちたい」とあいさつ。50人以上の出席者から激励の拍手が送られた。

ボリビア出身の島袋里菜さん(右)が、南城市海外移住者子弟研修報告会で琉舞を披露した。左は市職員=2月27日、市役所玉城庁舎

 島袋さんは、父・義和さんが市大里大城出身で、コロニア・オキナワ第2移住地に住む国立大学生。昨年12月に来沖し、郷土料理や日本語を学んだほか、シュガーホールではコンサートの裏方作業なども体験した。

 琉球舞踊は、かぎやで風を堂々と披露。歌三線では弦を弾く手が止まりかける瞬間もあったが、持ち前の明るさで最後まで一生懸命に演奏。参加者は、島袋さん手作りのちんすこう、ジャガイモなどを具材に包んだ軽食エンパナーダをつまみながら、流ちょうな日本語での研修報告に耳を傾けた。

 古謝景春市長は「市で初めての、ボリビア研修生はやる気にあふれていた。帰国したら、貴重な経験を伝えてほしい」とあいさつ。

 島袋さんから感謝の花束を渡されたホームステイ先の親戚、瀬長梢さん=豊見城市=は、涙で顔を赤くして別れを惜しんだ。