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  • 食用やペットとして八重山から主に香港に輸出されている
  • この2年で6千匹が輸出され、個体数は3万匹まで減少
  • 絶滅も危ぶまれ、ワシントン条約に基づき規制する方針

 【東京】輸出増加により個体数が著しく減少する恐れがあるとして、環境省が八重山諸島に自然分布するヤエヤマイシガメをワシントン条約に基づき、輸出を原則禁止とする方針であることが分かった。同条約に基づき、国内の陸上動物が輸出規制されるのは初めて。有識者でつくる審議会などで検討し、2015年度の早い時期に輸出制限に踏み切る考えだ。国連が定める「世界野生生物の日」の3日、望月義夫環境相が会見で明らかにした。

環境省が輸出制限の検討に入ったヤエヤマイシガメ(自然環境研究センター提供)

 環境省の調査によると、ヤエヤマイシガメは13年6月から15年2月までに約6千匹が輸出され、個体数は3万匹まで減少している。食用やペットとして主に香港へ輸出されているという。13年6月、米国や中国の要望を受け、世界のイシガメ全種が絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約に掲載されたことを受け、環境省が14年9月からヤエヤマイシガメの実態調査に着手した。

 その結果、それまでの予想よりも輸出量が多く、個体数が減少している実態が分かった。同省によると、専門家の間でも絶滅を危惧する声が出ており、輸出制限とともに環境省が絶滅の恐れがある野生生物としてレッドデータブックへの掲載の検討も始めた。