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  • さんしんの日に合わせ、市民18人が米軍ゲート前で演奏会を開いた
  • 小雨の中、県警機動隊員が演奏の雨よけのテントを撤去し解体した
  • 国指定重要文化財保持者の男性は「沖縄の文化、平和の心を聴け」

 【名護】「持ち上げろ!」「移動!」。県警機動隊員の怒号が飛び交う中、18人の三線奏者は真っすぐ前を見据え、毅然(きぜん)と「かぎやで風」を弾き続けた。「さんしんの日」の4日、米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれた演奏会で、機動隊員によって雨よけのテントが解体された。(西江千尋、阿部岳)

機動隊(奧)によってテントが撤去される中、毅然と三線を引き続ける市民ら=4日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

三線演奏の雨よけのために建てられたテントの足を持ち上げ、撤去する機動隊員ら=4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート

機動隊によってテントが撤去される中、毅然と三線を引き続ける人たち(右1列)=4日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

撤去したテントの資材を、道向かいの緑地に移動させる機動隊員ら=4日午前9時37分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

三線演者が音合わせをする中、雨よけテントの足を持ち上げ撤去しようとする県警機動隊

機動隊によって、ゲート付近に移動された雨よけテント

立ちはだかった機動隊の後ろで、テントの解体が行われた

立ちはだかった機動隊の後ろで、テントの撤去が行われた

雨よけがなくなったフェンスの前で、「かぎやで風」を奏でる三線演者

機動隊(奧)によってテントが撤去される中、毅然と三線を引き続ける市民ら=4日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前 三線演奏の雨よけのために建てられたテントの足を持ち上げ、撤去する機動隊員ら=4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート 機動隊によってテントが撤去される中、毅然と三線を引き続ける人たち(右1列)=4日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前 撤去したテントの資材を、道向かいの緑地に移動させる機動隊員ら=4日午前9時37分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前 三線演者が音合わせをする中、雨よけテントの足を持ち上げ撤去しようとする県警機動隊 機動隊によって、ゲート付近に移動された雨よけテント 立ちはだかった機動隊の後ろで、テントの解体が行われた 立ちはだかった機動隊の後ろで、テントの撤去が行われた 雨よけがなくなったフェンスの前で、「かぎやで風」を奏でる三線演者

 演奏会は、うるま市の伊波義安さん(73)が企画した。「新基地建設反対は、沖縄のアイデンティティーを懸けた闘い。辺野古で弾こう」と呼び掛けると、琴や踊りも含めて1週間で29人が集まった。

 機動隊員が踏み込んできたのは、午前10時の演奏を前に音合わせをしていた午前9時15分ごろだった。屋根が消え、小雨が舞った。それでも演奏し続けた那覇市の渡口正三さん(59)は「負けてたまるか、という気持ちだった」。

 沖縄市の平良悦美さん(80)は「機動隊員が興奮する中で、皆落ち着いて弾いていた。人間力、文化力の勝利だね」と手をたたいた。

 本番の演奏には、国指定重要無形文化財「組踊」保持者の島袋英治さん(72)=沖縄市=も加わった。フェンスの前で弾くのは初めて。「沖縄の文化、平和の心を聴け」。怒りか感慨か、こみ上げるものがあり「声が止まりそうになった」と笑った。

 抗議行動をする市民の精神的支えになっている辺野古区の島袋文子さん(85)は叔母に当たる。三線に合わせ、ずっと口ずさんでいた文子さんは「ウチナーンチュは悲しい時も怒った時も三線を弾いてきた。沖縄の文化はアメリカーでも奪えないよ」と語った。