環境省那覇自然環境事務所は20日、石垣島と西表島の間にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」で6月下旬に実施した調査で、サンゴが海底を覆っている面積割合(平均被度)が12・5%となり、大規模白化による死滅が始まる前の昨年7~8月(29・5%)から6割近く減ったと発表した。今年も夏季にかけて白化の引き金となる海水温の上昇が例年より高くなることが見込まれ、同事務所は「油断できない状況」としている。

沖縄・石垣島西岸のサンゴ。死滅した状態(上、2017年7月)と9割が白化した状態(16年9月、いずれも環境省提供)

 同事務所は6月20~25日、今夏の白化が起きる前の状況を把握するため、石西礁湖の35地点を調査。サンゴの平均被度は、7割の死滅が確認された昨年11~12月とほぼ変わらず、昨年末からサンゴの死滅が止まった一方、被害から回復していないことも浮き彫りになった。

 一帯のサンゴの平均白化率は19・7%で、昨年の調査での89・6~97・1%を大幅に下回った。白化被害のレベルはいずれの群体も「一部白化・死亡、全体的に色が薄い」程度で、比較的軽度。だが昨年白化したサンゴが死滅して調査対象外となったためで、回復がうかがえる数値ではないという。

 環境省は同時期、宮古島から石垣島、西表島周辺にかけての海域でも補足調査を実施。石垣島周辺で平均被度に10ポイントの減少が見られたほか、宮古島や西表島周辺では昨年の被害がそのまま残ったとみられる白化現象が確認された。

 西表島西部周辺では、多くの地点で、サンゴに発生する病気の一種「ホワイトシンドローム」に罹患(りかん)した群体が見つかった。