恋の酸いも甘いも何のその。浮世にはびこる邪悪で甘~い誘惑を、オシャレに楽しむ一部の大人に向けて作られたかのような魅惑のR-18+映画が世界中で支持を集め、多くの映画祭で何らかの賞を受賞し続けている。

「お嬢さん」の一場面

 舞台は1939年、日本統治時代の朝鮮半島。日本家屋に洋館を併設した不思議な大豪邸に秀子お嬢様は住んでいる。秀子のメイドは少女スッキ。詐欺師一味に育てられた孤児のスッキは秀子の財産を狙う詐欺師の手先として豪邸に潜入。詐欺師の言う通りお嬢様に仕えているうちに、美しく純真で孤独な秀子にスッキはどんどんひかれていく。秀子もまたスッキにひかれているように見えたのだが…。

 金とエロスと愛を求めて、人間が時に醜く、時に美しくだまし合う。抑え込んだ欲望を、これでもかと爆発させる、パワフルな韓国映画。(桜坂劇場・下地久美子)

◇桜坂劇場で22日から上映予定