【与那原】那覇市在住の画家、新城喜一さん(81)が、軽便鉄道与那原駅の全景を描いた水彩画を与那原町に寄贈した。3日に町役場で行われた贈呈式で、新城さんは「資料館に展示することで、多くの人に昔の沖縄の情緒あふれる風景を感じてほしい」と古堅國雄町長に絵を託した。

与那原駅舎が描かれた水彩画を寄贈した新城喜一さん(右から3人目)=3日、与那原町役場

 新城さんは10代後半のころから約50年にわたり、映画の看板や沖縄芝居の美術を担当する画家として活躍した。今回寄贈した絵は2005年に出版した画集「失われた沖縄の風景」に使うために描いたもので、1917年ごろの駅舎の写真をもとに、水彩画で約2カ月かけて描き上げた。

 高台から見下ろす駅舎やレール、瓦ぶきの家や中城湾、運玉森などが細かく描かれた絵について、新城さんは「白黒写真をもとに、色付けして仕上げた。写真よりも細かく、ミリ単位で狂いのないよう心掛けた」と話す。

 贈られた絵は、町立軽便与那原駅舎展示資料館で見ることができる。