どぅなんむぬい(与那国言葉)の保存継承に向けた与那国町教育委員会の5年がかりの事業が大詰めだ。一括交付金活用で2013年度に開始。今年は「会話カード集」と「身近な会話で使える与那国ことば辞典」を全児童・生徒に配布した。作製済みの「方言カルタ」などと合わせて世代間交流も楽しみ・学べる環境をつくる狙いだ。来年度発刊予定の「与那国語方言辞典」聞き取り調査も最終盤に入った。文化や昔の営みを踏まえた例文重視の「生きた辞典」を目指す。(八重山支局・新垣玲央)

与那国町教育委員会が配布した「方言カルタ」など、与那国語の継承に向けた多彩なツール=与那国町

お年寄りから与那国語に関わる昔の営みなどについて聞く(左から)米城惠さんと中澤光平さん=6月15日、与那国町内

朝の読み聞かせの時間を利用して、会話カードで与那国語を学ぶ子どもたち=18日、与那国町・比川小学校

与那国町教育委員会が配布した「方言カルタ」など、与那国語の継承に向けた多彩なツール=与那国町 お年寄りから与那国語に関わる昔の営みなどについて聞く(左から)米城惠さんと中澤光平さん=6月15日、与那国町内 朝の読み聞かせの時間を利用して、会話カードで与那国語を学ぶ子どもたち=18日、与那国町・比川小学校

 「んまんきや?(どこ行くの?)」「がっく(学校)んき(行く!)」「んまんきや?」「どぅちぬだー(友だちのお家)んき!」

 18日朝、比川小学校の図書室に子どもたちの元気な声が響いた。地域で生まれ育った陶芸家の山口晋平さん(35)が保護者らと持ち回りで担当する月1回の「朝の読み聞かせ」の時間だ。

 山口さんは方言クラブで活動。読み聞かせに、昨年からメンバー自作の単語カードで与那国語の言葉遊びを取り入れた。本年度は町教委のカード集も活用。「楽しめるのが一番。僕らが子どものころは身近じゃなかったが、島の言葉に親しみ、少しでも興味を持ってほしい」