「三寒四温」は本来、冬季に7日周期で寒暖が繰り返される気象現象。しかし最近は数日の寒い日の後、暖かい日が続く春先の天気を指す言葉として広く使われている

▼晴れの日の後にしとしと雨が降るここ数週間のうつうつとした天気も、春はもう目の前と思えば我慢できる。冬季が短い沖縄でも待ち遠しいのだから、東北地方の春はなおさらだろう

▼東日本大震災の発生からもうすぐ4年。今も仮設住宅で暮らす人は8万人を超える。仙台市の「みなし仮設住宅」入居者対象のアンケートでは、入居期限後も住み続けたいとの回答が51%に上った

▼2年前に被災地を訪れ「仮設住宅の悪環境に衝撃を受けた」という沖縄職業能力開発大学校2年の山内昌哉さんの言葉を思い出した

▼「湿気で壁はカビだらけ、夏は暑さに体力を奪われ、冬は隙間風に震える」。現地に行く前は被災地の明るいニュースを見て「復興は進んでいると思っていた」と言うが、現状を知り「仮設だからしょうがない」と耐える被災者に心が痛くなったと打ち明けた

▼それから2年、そんな仮設住宅でさえ住み続けたい人が半数に上る実態は、「生活」という観点から復興にはなお遠い現状を示している。震災から4年がたつというのに、これ以上、被災者に先が見えない我慢を強いてよいはずがない。(黒島美奈子)