【久米島】専門家でも判別できない珍しい深海魚が、沖縄県久米島町兼城港内で捕獲された。タチウオに似ていて細長く全長30センチ、横幅3センチほど。映像で確認した沖縄美ら島研究センターの佐藤圭一課長は「断定できないが、サケガシラの幼魚ではないか。成体は何度も見たことがあるが、幼魚は初めて」と驚いた様子だった。

久米島町の兼城港で捕獲されたサケガシラの幼魚とみられる深海魚=7日、久米島町(佐藤義彦さん提供)

 7日午前、建設会社に勤める佐藤義彦さん(60)が、兼城港岸壁工事作業中に魚を見つけた。バケツですくい取り撮影した後、暴れ出したので逃がしたという。佐藤さんは「海中で立ち泳ぎをしていて、リュウグウノツカイと思った。全体的に透明で頭は黒っぽく、むなびれが長かった」と話した。

 深海魚に詳しい高知大学の遠藤広光教授は「この種の魚は生息域が深海のため、生態があまり知られていない。成長すると形が変わることもあり、映像だけで判断するのは難しい」と話した。見た目からすると、サケガシラか、テンガイハタのどちらかではないかという。(比嘉正明通信員)