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  • ガスとプラズマによる切断・穴開け加工が可能。時間も大幅短縮
  • 困難な曲線形の鋼材切断もパソコンを使った数値制御で簡単に
  • 2年かけ600万円で完成。市販品だと本体価格だけで3500万円

 【沖縄】拓南製鉄(那覇市、古波津昇社長)と沖縄職業能力開発大学校(仲尾善勝校長)が、鋼板を熟練工並みの正確さで加工できる自動切断装置を共同開発。12日、沖縄市の同校で披露された。パソコンを使った数値制御(NC)で従来の手作業では困難な曲線形の鋼材切断も簡単にでき、作業時間で約85%短縮につながるなど効率化が図れるという。

独自開発した自動切断機を使った135ミリ角の鋼材を半円形に切り取るデモンストレーション。右側奥にある画面で機械を制御する=12日、沖縄市池原の沖縄職業能力開発大学校

 装置は同校生産機械システム技術科の仲宗根喜長・能開教授の指導の下、同科応用課程2年生の学生と同社が共同作業で開発。ガスとプラズマによる切断、穴開け加工が可能で、ガス切断の場合最大で30センチ厚の鋼材を、4メートル当たり誤差1・4ミリ以下という高精度で自在に加工できる。

 同様の加工ができる市販品もあるが、本体価格だけで約3500万円で、事業内容に応じた細かい設定ができない短所があった。経験30年以上の熟練工の定年が近づき、技術継承に不安を感じた同社が同校に相談して2年前から共同開発。材料費600万円で先月完成させた。

 装置は同校学生の操作マニュアル作成や操作指導などを経て4月には稼働させる予定。同社は「自社対応できず県外に回していた注文にも対応できる」と期待している。