大手コンビニチェーン、沖縄ファミリーマートの新CMに批判が出ている。「めざせ!県民の嫁」のフレーズで花嫁修業のため少女が母親世代から料理を習うストーリー

▼ネット上では「料理は女性が作る前提」「結婚にも女性は修業が必要としている」など封建的な家庭を彷彿(ほうふつ)とさせるCM設定への疑問が寄せられており、その多くは女性からだ

▼CM担当者は「我が社の店舗が、県民の嫁として県民を応援する意図を込めた」と釈明する。だがコンビニの語源コンビニエンスは英語で「便利」の意味。そのコンビニを「嫁」に置き換える自体、「嫁」という言葉をどう解釈したのか疑問符が付く

▼1970年代に「私つくる人、ぼく食べる人」のフレーズでひんしゅくを買ったラーメンのCMがあった。「なぜいつも女が作り、男は食べるだけなのか」と家事労働=女性とする固定的役割への反発だ

▼同時期「でかした、また男」という大手銀行ポスターは、この銀行を使わないという消費者運動へも発展した。「出産は男女どちらを産んでも大変なのに、なぜ男が生まれた時だけほめるのか」との疑問だ

▼時代は違ってもこの3例に共通するのは「男目線」である。新CMは「コンビニをよく利用する30~40代が対象」という説明だったが、そこに女性は含まれているのだろうか。(黒島美奈子)