【クリッシー悦子通信員】米国に数ある県人会の中でも、シカゴ沖縄県人会は50年以上の歴史を持つ。息の長い活動の背景には縁の下の力持ちとして会を支えてきた人たちがいる。澄子さん(69)=うるま市出身、デニスさん(71)のポタミテス夫妻もその人たち。夫妻は40年近く、新年会やピクニックなど県人会のメインイベントのたびに荷物の運搬、テーブルや椅子の設定、飲み物の準備など力仕事全般を引き受けてきた。また、県人会のイベントに欠かせない道具の保管場所として夫妻の所有するアパートの地下を無償で提供し続けている。

「沖縄はギリシャとよく似ているので大好き」と語るデニスさんと澄子さん夫妻

 北米でも県人会は組織しても事務所や会館を持たないところがほとんどで、活動に必要なテーブルや椅子などの物品をどこに保管するかは常に頭を痛めるところ。有料の倉庫を借りたり会員が分担して保管したり、やりくりしているところが多い。そんな中、一括して物品保管を長年引き受けている夫妻に、シカゴ県人会から多くの感謝の声が上がる。

 夫妻は1969年に沖縄で結婚し、71年に渡米してシカゴへ。県人会への加入は75年。加入してまもなくから物品係を任され、現在に至っている。

 デニスさんは徴兵期間を含め6年間海兵隊員として沖縄に滞在した。大の沖縄びいきで「沖縄は私の故郷のギリシャによく似ている。家族のつながりが深く、みんな明るい笑顔でとても親しみやすい。県人会の会員は家族みたいなもの」と、会に協力する理由を語る。

 夫妻には3人の息子がいる。澄子さんは「夫は会の役に立つのがうれしいみたいだが、年も取っていくので最近は息子たちやその友人らが手伝ってくれることも多い」とし、快く世代交代を引き受ける息子たちを頼もしく見ている。