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  • 1台の車を会員同士が共同で使用。沖縄県内には100台以上ある
  • 利用は企業7割、個人3割で那覇市内がほとんど
  • 会員登録した後、ネット予約。専用カードで乗車し、クレジット決済

 1台の車を、登録した会員同士が共同で使用する「カーシェアリング」の利用者が沖縄県内で増えている。渋滞緩和や慢性的な駐車場不足の解消、企業や家庭の経費削減の手段として注目され、最短で15分から利用可能だ。マイカーを持たず、必要に応じて車を借りる新しいライフスタイルが那覇市を中心に広がりつつある。(豊田善史)

ICカードをセンサー部分にかざし乗車手続きをする利用者=那覇市・沖縄産業支援センター駐車場内のステーション

コインパーキングに設置されたカーシェアリングのステーション=那覇市久茂地

ICカードをセンサー部分にかざし乗車手続きをする利用者=那覇市・沖縄産業支援センター駐車場内のステーション コインパーキングに設置されたカーシェアリングのステーション=那覇市久茂地

 自家用車は休日しか使わず手放した、と話す那覇市松尾に住む会社員、仲里正史さん(49)は、会社近くにステーションが設置されたことで、2年ほど前からカーシェアの利用を始めた。「買い物するときなど必要な時だけ利用できるのがいい。自宅近くにもステーションができたので、更に便利になった」。マイカーを持っていたときより、ずっと経済的にもなったという。

■ニーズ応じプラン

 同市小禄の沖縄産業支援センター内ステーションのシェアカーを法人契約する、県産業振興公社の城間あきこさん(34)は「レンタカーにしようか話し合った結果、月に10回程度の利用なのでカーシェアにした。経費節減にもつながり、便利」と納得の様子だ。

 会員登録をすませておけば、パソコンやスマートフォンで無人予約が可能なカーシェア。コインパーキングなどの一画に設けられた「ステーション」からそのまま乗車でき、専用のカードリーダーで開錠し、クレジットカードで決済される。

 利用金額は月額基本料金が無料や1千円から設定され、利用頻度や時間に応じたプランを選ぶ。車種にもよるが、15分200円、6時間パック3500円、保険料やガソリン代が込みなど、各社それぞれだ。

■渋滞・環境対策も

 カーシェアは大都市の渋滞緩和や環境対策として、ヨーロッパで始まった。国内では旧通産省が、CO2削減などを目的とした実証実験を、主にレンタカー会社が2002年に、引き継ぎ事業化した。

 県内では10年、オリックス自動車が、北谷町のマンションに住居者専用のカーシェア車2台を導入したのが最初。同社は11年、一般向けにサービスを本格的に開始。2台から始め、14年4月には10台、同12月には18台と増やした。

 会員は全国のステーションで利用できるため、県内のみの登録者数は分からないが、同社のカーシェア登録者数は02年の約50人から、14年には約10万人を超えたという。

■沖縄は成長エリア

 沖縄総合事務局陸運事務所によると、14年3月末現在、県内には計4社が参入しており、29ステーションに65台。沖縄タイムスの調べでは、15年3月16日現在、少なくとも107台以上ある。

 県内の利用は企業7割、個人3割で、那覇市内がほとんど。企業と個人が半々の全国とは違う利用状況だ。

 オリックス自動車の広報担当者は「沖縄は全国でも成長エリアに入っている」。那覇市内に企業が集中して駐車スペースの確保が難しいことや、短時間だけ車を使いたい個人や企業が多く、「県内のニーズに合っている」とみる。来年度以降も台数を増やす方針だという。