リーグ参入7季目でよくぞここまで、資金も豊富でないのに-と思う。ハンドボールの琉球コラソンが初めて、日本リーグの上位4チームによるプレーオフに進出した。男子リーグでは、唯一のクラブチーム。他は企業のチームだ

 ▼ハンドボールは、一瞬で攻守が変わるスピード感や激しい身体接触のダイナミックさがある。小・中・高校、一般のチームがそれぞれ全国制覇の経験があり、沖縄は押しも押されもせぬ強豪県

 ▼それが、日本リーグではなかなか上に行けなかった。持ち味の足を使ったプレースタイルに、体が大きい東長濱秀作や棚原良といった日本トップ級選手が加わり、戦力がアップ。そのメンバーで重ねた経験が今季、実を結んだのだろう

 ▼練習環境や選手の待遇面は他のチームに比べると厳しいが、観客動員数はリーグ一。ホーム最終戦は3千人余を集めた。熱気あふれる客席を見ると、かつては観客がまばらだったことを思い出し感慨深い ▼チームや関係者の努力で、一企業だけに頼らず、多くの人の力で支える形ができつつあるようで頼もしい

 ▼東京で21日に始まるプレーオフは、一発勝負の勝ち上がり。リーグ1位の王者に挑む。大舞台で60分間、途切れぬ集中力を発揮して、歴史を変える試合をしてほしい。多くのファンが熱い気持ちで応援している。(安里真己)