沖縄のガソリン価格が全国一高く、下がる見通しも立たない中、県内のレンタカーや運送業者は「厳しい」「耐えるしかない」などと訴え、消費者からは「家計が大変」と悲鳴が上がった。

 「なんで高いの?」。那覇市の給油所で働く男性(21)は、沖縄のガソリン価格が全国一という事実を知り、驚いた。

 沖縄市の自宅から名護まで通勤している宮里智子さん(36)は週1回、ガソリンを満タンにしている。「ここ数年、1リットル当たりの値段表示の看板をあまり見掛けず、価格競争もないように感じる。まさか全国一高いとは思わなかった」と声を落とした。

 本部町の高垣喜三さん(68)の移動手段は専ら自家用車。「年金暮らしで、ガソリン代の割合が生活費の2、3割を占める。正直苦しい。家計も大変だ」と話した。

 別の給油所を経営する会社の幹部は「県内の製油施設が閉鎖され、石油製品はすべて県外調達になった。輸送費を価格に転嫁せざるを得ない。利益確保と消費者ニーズの板挟みで苦しい状況。離島は、もっと厳しいかもしれない」と話した。

 県内レンタカー大手のオリックス自動車では、沖縄地区でここ1~2週間、ハイブリッド車の予約が目立つといい、担当者は「ガソリンが高い影響があるかもしれない」とみる。

 一方、別の大手レンタカー事業者は、返却時に満タンにする必要がないプランをホテルや航空機とパッケージで販売しており、「そもそも利幅の小さい商品。ガソリン価格が上がると厳しい」という。旅行社を通じて半年先の予約まで販売済みのため、ガソリン価格が上がった分を転嫁したり、販売量を抑えたりするのは難しく「耐えるしかない。それしかできません」と困惑気味に語った。

 赤帽県軽自動車運送協同組合の組合員は45人で、車両総数は48台。米須盛和代表は「2日に1度のペースでガソリンを入れる組合員もいる。個人個人で燃料費を負担しているので、高くなると悲鳴も上がる」と説明。「安いに越したことはない。国や県の補助などがあれば大変助かるのだが」と話した。