【石垣】市出身の人気バンドの名前の由来となった雑貨店「きいやま商店」が14日、閉店した。青年会や地域の人が店を訪ね、28年間、店を切り盛りした崎枝好(よし)さん(87)に感謝の歌を贈った。

青年会から感謝の歌を贈られ、笑顔を浮かべる崎枝好さん(中央)=石垣市石垣・きいやま商店

 バンドメンバーの3人は崎枝さんの孫。全国で活躍する中、店を訪ねるファンを崎枝さんがもてなし、来店者の名前をつづったノートは4冊になった。

 崎枝さんは「高齢で前々から閉めようと思ったが、孫の活躍でやめるにやめられなかった」と苦笑い。閉店を聞きつけ約30人が訪れたことに感激の涙を浮かべ、「苦労ばかりの人生だったが最後に幸せだと感じた」と感謝した。

 いしゃなぎら(石垣)青年会のメンバーらは、崎枝さんのことを歌ったきいやま商店の「土曜日のそば」を三線やギターで演奏。一人一人が握手を交わし、「ありがとうね」と声を掛けた。

 同青年会の國吉長明会長(29)は「小中学校の時によく通っていた。地域のマチヤグヮーがなくなるのは寂しいね」とつぶやいた。