沖縄気象台は1日、沖縄の南の海域で7月平均海面水温が30・2度(速報値)となり、7月としては1982年の解析以来最も高くなったと発表した。過去最高だった昨年より0・1度高い。専門家は「太平洋高気圧の位置が独特で日射量が多く、南東からの風も来ていないことが要因ではないか」とサンゴの白化に懸念を示した。

(資料写真)那覇市内=7月7日

沖縄周辺の7月の平均海面水温分布図

沖縄の南の海域の7月平均海面水温の推移

(資料写真)那覇市内=7月7日 沖縄周辺の7月の平均海面水温分布図 沖縄の南の海域の7月平均海面水温の推移

 また、7月の沖縄地方の平均気温は全ての地点で平年を上回り、那覇は29・9度、名護は29・6度で過去最高タイ記録に並んだ。

 今回、沖縄の南の海域は平年値の29・3度より0・9度高かった。陸上でも、那覇の7月平均気温は平年より1度高い29・9度。名護では平年より0・8度高い29・6度だった。

 沖縄気象台によると、南シナ海付近の積乱雲の発生が活発なため、太平洋高気圧が強まって西に張り出し、沖縄が高気圧に覆われやすかったという。このため日射量が平年より多く、風も弱かったため、気温や海面水温がかなり高くなったと分析する。

 那覇の日照時間を比べてみると平年の7月合計日照は238・8時間なのに対し、今年は267・2時間と28時間以上も長かった。また、那覇の月平均風速も平年が1秒あたり5・3メートルに対し、今年は3・7メートルにとどまった。

 琉球大の伊藤耕介助教(気象学)は「沖縄の一般的な夏は、風が太平洋高気圧のへりに沿って南東から北西に吹く。今年は特に中旬以降、太平洋高気圧が例年の夏配置にならず、雲がかからなかった」と説明。「台風が来て海をかき混ぜて温度を下げないと、サンゴの白化も心配」と懸念した。

 沖縄気象台は8月の海面水温について「東側は平年並みか平年より高く、南側と東シナ海は平年より高いか、かなり高くなる」と予想している。