■アナリスト伊藤敏憲氏が試乗

急速充電器を使用し、日産自動車のEV「リーフ」を充電するアナリストの伊藤敏憲氏=2日、川崎市川崎区の川崎マリエン

 環境に優しく経済的とされる電気自動車(EV)。国産では日産自動車「リーフ」、三菱自動車「アイ・ミーブ」、輸入車では独BMW「i3」などラインアップも増え、活況を呈してきた。

 これに合わせる形で、サービスエリアや街中の商業施設などに設置される急速充電器の数も増えつつある。販売台数トップを誇る日産「リーフ」に乗り、同社のお膝元である神奈川県内で急速充電を体験するとともに、EVの能力やメリットを探ってみた。

 ドライブに同乗してもらったのは伊藤敏憲氏。東京理科大卒の同氏は大和総研で活躍後に独立し、ここ10年はエネルギー分野で投資家や業界関係者から、高い評価を受けるアナリストだ。

 東京都心をスタートし、渋滞気味の首都高速に乗り、レインボーブリッジや湾岸線を経由して、神奈川・川崎港近くのコミュニティー施設「川崎マリエン」に到着。早速、駐車場内の急速充電器に20分ほど接続すると、半分になったバッテリーが80%にまで回復し、航続距離も150キロ程度に戻すことができた。

 静かでスムーズなリーフの乗り心地に「高級車並み」と感心する伊藤氏。それだけに、急速充電網の拡大は「EVに興味を持つユーザーの不安を軽減させ、購入のきっかけになる」とみる。さらに「すぐに見つけられ、1カ所で複数台充電可能な形態になる」などの環境が整えば、「EVは一気に増えるのでは」と予想する。

 自宅でも充電できる利便性、インフラ整備とランニングコスト面での経済性、再生可能エネルギーを利用した電気にも対応できる柔軟性など、「EVのメリットは数多い」と伊藤氏は言う。「燃料電池車(FCV)は、生産状況や水素ステーションの整備コストを見る限り、まだ未来のクルマ。一方のEVは、現在(いま)のクルマなんですね」

 乗ればすぐに分かるのがEVの良さだ。「モーターやバッテリーは、自動車以外の分野でも開発が進んでいて、さらなる技術的進歩の余地がある」と伊藤さんが指摘するように、EVは大きな可能性を持っている。

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