沖縄県も次世代自動車への転換を促進する「県次世代自動車充電インフラ整備ビジョン」を策定し、温室効果ガスの排出削減と沖縄の豊かな自然環境との共生が図られたエコリゾートアイランドとしての観光振興を図っている。

 県は同ビジョンに沿って、(1)EV利用者に合わせた経路整備(2)県内全体を網羅する面的整備―を進めている。(1)は、道の駅のほか、国道および主要地方道沿い64カ所を対象に、おおむね10~30㌔間隔で急速充電器の整備を促進している。(2)では公共施設や観光施設など196カ所を対象に普通充電器または急速充電器の整備を進めている。2015年3月23日時点で、急速充電器が33カ所、普通充電器が65カ所確認されている。

 県環境政策課の棚原憲実副参事は「環境負荷の少ないEVは島しょ県である沖縄に適した自動車といえる。さらに普及が進むよう環境整備を進めたい」と話した。

■県内ユーザーも期待

 琉球日産は沖縄県内の同社拠点に全6台の急速充電器を設置し、ユーザーに対応している。国道58号に面している浦添店の充電器は、ユーザー利用率が同社で一番高いという。

 充電器を利用していた30代の男性ユーザーは、読谷村の自宅から浦添市内の勤め先まで長距離通勤している。男性は「ガソリン車に比べ初期費用はかかるが、ランニングコストのよさはそれを補って余りある」と話す。「長いと思っていた充電時間も、休憩するなど有効活用すると、ストレスではなくなった」とEVライフになじんでいる。

 一方で長距離ドライブにはまだ不安があるといい、「不安なく遠出ができるように、満充電時の航続可能距離がさらに延びて、充電器の設置が全県にくまなく広がってくれたらいい」とEV環境の向上に期待した。