「高校生の姪(めい)に『沖縄はアメリカになればいいのに』と言われて…」。知人が思案顔で打ち明けた。他県生まれの姪は、英語圏への大学進学を目指して数年前から米国で暮らす

▼国の成り立ち、政治や歴史を学ぶにつれ、外国軍の基地が本島の2割近くを占める沖縄の現状が、不思議だという。知人は「アメリカ軍の基地がたくさんある沖縄は、日本である必要はないのでは?」と姪に質問され、返答に困ったと苦笑した

▼同じく基地をめぐる「異常」についての発言が21日、名護市瀬嵩の浜で開かれた4回目の反辺野古集会の壇上からあった。県出身の大学生は、東京の大学に進学したことがきっかけで基地に囲まれて暮らすおかしさに気づいたという

▼「米軍普天間飛行場の近くで育った私にとって基地は当たり前の存在で、反対する声にも疑問を抱いていた。でも上京し静かな空を知った時、自分が今まで暮らした沖縄の異様さに気づいた」

▼敗戦後、連合国軍の支配下におかれた日本は、1952年のサンフランシスコ講和条約発効により主権を回復。20年後の72年に沖縄は、その日本へ復帰したはずだ。それにもかかわらず戦後70年あり続ける米軍基地と、新たな基地建設が進む現実

▼2人の若者の違和感は、そんな光景がいかに「異常」かを示している。(黒島美奈子)