日本ハンドボールリーグ(JHL)男子のプレーオフ(PO)準決勝は21日、東京の駒沢体育館で行われ、今季レギュラーシーズン4位の琉球コラソンは1位の大崎電気に27-31で敗れた。リーグ参入7年目で初めてPOに進んだコラソンだったが、決勝進出はならなかった。

プレーオフ準決勝 大崎電気-琉球コラソン 後半、コラソンの棚原良が15点目を決める=駒沢体育館(伊藤桃子撮影)

 コラソンは前半、GK内田武志が好守を連発。これを攻撃につなげるなど「堅守速攻」で得点を重ねた。ファウルを誘い、7メートルスローを得るなど巧みに攻めたが終盤、4連続得点され、13-15の2点ビハインドで前半を折り返した。

 後半は大崎が地力を発揮し引き離しにかかるが、コラソンは松信亮平のポストプレーで踏ん張った。中盤にもフローター東長濱秀作のシュート、右サイド中村彰吾の速攻で粘りを見せたが、尻上がりに調子を上げる大崎の勢いに押され、涙をのんだ。

■無敗大崎と4点差

 参入7年目でつかんだプレーオフ準決勝。リーグ4位で、シーズン16戦全勝の1位大崎電気にぶつかる、コラソンに失うものはない。緊張することもなく、大胆に攻めた。

 最初の1点はエース棚原良の豪快なロングシュートだった。「自分が何とかしようと思った」

 会場に響くファミリアの声援がチームを後押しした。左サイドの連基徳がGK内田武志の好セーブを速攻につなげ、リードを保つ。「あの応援が僕たちの力になった」。チームは巧みにファウルを誘い、これで得た7メートルスローを三つ全て決め、大崎の独走を許さない。

 2点差を追う後半。立て続けに得点され、劣勢になると、ポストの松信亮平がファイトあふれるプレーで悪い流れを食い止める。1点決めた直後、ルーズボールを必死で食らいつき、もう1点ねじ込んだ。「流れをもう一度呼び込むプレーになった」と松信。

 右手を故障している東長濱秀作はディフェンスに徹し、指示を飛ばした。チャンスとみるや痛みを押して攻撃参加。懸命に腕を振り、4得点を挙げた。

 最後はスカイプレーなど見せ場をつくりながら、尻上がりに調子を上げる大崎に地力の差を見せつけられ、力尽きた。

 東長濱は「コラソンの良いところ、悪いところが出た」とサバサバした表情で振り返った。そして「初めてこの舞台に立てた意味は大きい」とも語り、来季に向け、「経験」という大きな糧を得て今シーズンを閉じた。(粟国祥輔)