コラソン前身のFC琉球HCが立ち上がったのが2006年。練習場所も確保できず、公園の薄暗い街灯の下でボールを投げ合った。当時を知る古参メンバーはどれも感慨深げだ。

試合を終え、応援団にあいさつするコラソンのメンバー。水野裕矢(手前)、久高清満(右)、内田武志(右から2人目)はチーム立ち上げ当初からのメンバーだ

 創設時から関わり、初代主将も務めた久高清満は「志半ばでチームを去った者の思いをずっと背負ってきた。プレーオフ進出はまだ一つの通過点」と、あくまで頂点を目指す。

 リーグ初のクラブチームとして全国からも注目を集めたが、実際の運営は苦しく、一時は存続さえ危ぶまれた。それでも選手やファン、関係者が一丸となって苦境を乗り越えてきた。

 今季限りで現役を退き、GMに専念する水野裕矢は、弟で主将の裕紀と共に山梨から沖縄に移住、コラソン初期の中心メンバーとして、プレーだけでなく運営面でもチームを支えてきた。「(日本一の)夢が目標になった。日本のハンド界を変えるのは僕ら。より環境を整えたい」と決意を新たにした。

 また興南高卒業後に加入したGK内田武志は「先の見えない時期もあったが、ハンドだけは諦めたくなかった。やっと光が差してきた」と頬を緩めた。(小笠原大介東京通信員)