「第67回沖展」が始まった21日、会場の浦添市民体育館は家族連れや美術愛好家らでにぎわった。春とともに到来する芸術の祭典は絵画や書芸、陶芸など12ジャンルにまたがる県内最大の公募展。来場者は多彩な作品の前で足を止め、じっくり鑑賞したり、思い思いに語り合ったりしながら堪能した。

作者から作品の説明に聞き入る人たち=21日、浦添市民体育館

 開会式では3世代で開幕を待ちわびる家族も。長嶺小夜子さん(66)=豊見城市=は娘の金城ますみさん(48)=糸満市、孫の花苗さん(8)=同=と、浦添市ジュニア吹奏楽団の奏でるファンファーレに合わせて入場した。小夜子さんは「ことしはガラスの作品を中心に回りたい」と笑顔。ますみさんは「私は織物。デザインに若さが出ていて楽しみ」と胸を躍らせた。

 「沖縄の芸術に触れられる機会なので毎年来ている」と話す新垣郁子さん(53)=那覇市=は「特に写真が素晴らしい。子どもの表情をよく捉えている」と作品に見入っていた。

 毎回来ている金城義信さん(78)=浦添市=も「幅広い作品があり楽しい。ベテランの活躍に加え、新しい人が出てくるのも楽しみ」と声を弾ませた。

 22日から作品解説会がスタート。午前11時に漆芸、午後1時に陶芸、午後2時に織物があり、それぞれ沖展会員が解説する。