【てい子与那覇トゥーシー通信員】ニューヨーク在住の城間勇美さん(70)=那覇市首里出身=が12日から、南米のコロンビア・アトランティコ州のバランキア市で個人の写真展示会を開催している。30日まで。城間さんは約40年前にハワイ大学を卒業後、スペイン語を学ぶため、コロンビアを訪れた。1年間の滞在予定だったが、6年間住み、その間に、海軍兵学校で空手、大学では統計学を教えていた。今回の展示会では、そのころに撮影した地元の人たちの写真も含まれる。展示会の目的や動機などを聞いた。

エイサーを踊る女の子の写真をバックにする城間さん

 -写真展のテーマについて。

 写真展の名称は「The Moon and The Rising Sun」(月と朝日)。展示の目的として、(1)大災難(2)悪夢(3)祈り(4)希望-の四つのテーマがある。

 (1)は地震・津波や暴風などの天災のことだ。2011年の3月の大震災。東北の悲惨な状況を知るため、4カ月後に東北へ向かい、現状を見てきた。帰宅後、もしニューヨークが同じ震度9の地震で津波被災を受けたらと思うとぞっとした。あれだけの被災だったが、生存者たちの強さ、日本の被災に対する準備・耐久性に驚いた。県人会での募金運動や写真展の売り上げは被災地へ寄付した。

 (2)は人災で起きる悪夢である。原爆や戦争、辺野古の問題など。沖縄の基地が及ぼす災難。不安と怒りでカメラの手が揺れる。

 (3)はさまざまな被害からの生存者たちへの祈りを、1980年代に那覇市の波の上あたりを3年間続けて撮影した。

 (4)は私の将来への希望である。希望の段階では沖縄の海・空などの自然を展示。糸満の女子の太鼓をたたく目つきは、災難の悪夢から回復への決断とその強さを表現している。

 将来は同展示会の内容にプラスし、今まで撮った沖縄の基地に関する写真の集積を沖縄県立博物館・美術館で展示したい。