【西原】「田芋の星」から地球にやってきたという3人組がいる。年齢も性別も不明だが、その名は“タイモーズ”。宜野湾市大山の田芋が周辺開発や農家の高齢化で採れなくなってきている現状を放っておけず、ウクレレ、ギター、三線を片手に降り立ったという。(平島夏実)

子どもたちに「田芋三兄弟」を歌うタイモース=2月、西原町の善隣幼稚園

 タイモーズは2月、西原町の善隣幼稚園でムジ汁教室があると聞いて駆け付けた。

 アフロヘア。赤と青の法被。子どもたちは一瞬息を飲んだが「なんか変な人たちだー」と指さして笑い始めた。

 「沖縄ノ皆サン、ハイターイモ! コレ、私タチノ星ノアイサツ、デース」

 タイモーズが音楽活動をして約2年。子ども向けには「田芋三兄弟(だんご三兄弟)」、三線を聞かせるなら「島人ぬ田芋(島人ぬ宝)」、ジャズ好きには「田芋アフター田芋(タイムアフタータイム)」を歌う。3人の持ち歌は“小芋の数ほど”あるという。

 アフロヘアで現れることには理由がある。大山産は金武産よりも毛深いからだ。

 正月や出産祝いなど、めでたい行事となれば田楽にしたり、素揚げにして砂糖しょうゆにからめたりしていただく。タイモーズの各メンバーの名前も料理にちなんだもので、リーダーは「パイ」さん。ほかに田芋ちんすこう由来の「ちん」さん、ムジ汁由来の「ジルー」さんがいる。

 名前を連呼すると下ネタに聞こえてしまうが、「下ネタモ田芋モ、子孫繁栄、願ウモノデース」と笑い飛ばす。ことし、2月6日が宜野湾市田芋の日に制定されることが決まったこともあり、ご満悦。

 「皆サン、私タチノ星デ『アリガトウ』ノ言葉、教エマース。アリガターンム!」

 すっかり流れに乗った子どもたちも「アリガターンム!」と見送った。

 タイモーズは現在、大山の田芋畑の中に出張所を構えて暮らしているというが、電話線を張れないのが悩み。仕方なく、宜野湾市我如古に「タイモーズ地球事務局」を構えて応対しているという。出没情報は「大山田芋ファンクラブ」のブログとフェイスブックでも発信している。