「大人になる時間は何時間ですか」「サンタさんになるには、どうしたらいいんですか」「おならの中にばい菌は入ってますか」

 ▼子どもたちからの率直な難問奇問に、教育評論家で僧侶の無着成恭さんやタレントの永六輔さんらが生放送で名答し、人気を博したTBSラジオの「全国こども電話相談室」。現在は県内での放送はないが、来る日曜日に終了する

 ▼今の小中学生は、電話で相談するよりもスマートフォンなどで調べることに慣れているというのが理由だ。検索で、疑問は即座に晴れるかもしれないが、子どもたちの豊かな好奇心や哲学的な悩み、それに寄り添う含蓄ある回答は聴く大人の心も潤した

 ▼発想を楽しむと言えば、県内にはFM沖縄の「サタデーナイトは土~するべき」の人気コーナー「川満児童文学館」がある。芸人の川満しぇんしぇーが元気よく、小学生が書いた作文などを、怪しい「てにをは」や言葉遣いも原文のままに読み上げる

 ▼不思議なことに、先生たちがアカを入れた後の端正な文章よりも、想像力は膨らむ。伸び伸びとした等身大の姿がまぶたに浮かび、こちらまで笑顔になる

 ▼こども電話相談室は、かつて夕方から「ダイヤル、ダイヤル回して…」の音楽で始まった。回して戻る間の余韻が電話から消え、半世紀続いた長寿番組に幕が下りる。(与那嶺一枝)