【名護】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内、新基地建設の埋め立て予定地の海辺で、中世の中国船や琉球船のいかりに使われていた「碇石(いかりいし)」に似た石が見つかっていたことが24日までに、関係者への取材で分かった。碇石であれば、琉球王国時代の交易の状況を知る手掛かりになる。市が現場での詳細な調査を求めた場合、新基地建設に向けた作業に影響する可能性もある。

 市教育委員会が2~3月、文化財調査のためシュワブ内に入っていた。関係者によると、2月下旬の調査で、新基地建設の仮設岸壁の予定地付近から長さ約60センチの石が見つかった。現在はシュワブ内で保管されているという。

 沖縄防衛局は「市教委が現地踏査の結果をとりまとめているので、答える立場にない。石の市への引き渡しに向け、米軍と調整中」としている。市があらためて調査を求めてきた場合、米軍との調整を含め適切に対応するとしている。

 琉球大学の池田栄史教授(考古学)によると、碇石は木製のいかりを海に沈めるために結び付けられた重りで、鉄のいかりが普及する以前の11~14世紀に使われていたという。