本来は、元気な声が響くサッカーを楽しむための場所だ。フェンスを隔てた基地内には小学校もある。米軍はこんな所に猛毒を埋めてあった

 ▼沖縄市サッカー場で2月に見つかったドラム缶から、発がんの恐れのある有害物質が高濃度で検出された。2年前には、ダイオキシン類でも毒性の強いものが付着したドラム缶も見つかっている

 ▼この場所は、かつて基地のごみ捨て場で、除草剤を捨てたという元軍人の証言がある。いったい、何をどれだけ捨てたのか。米軍は、そんな場所を後始末もせずに、よくも返したものだ。腹立たしい

 ▼12日と16日には、飛行中の米軍機が部品を落とした。まだ3月なのに、ことし6件。米軍機からの部品落下が急増している。実はこれまでもあったが、知らされていなかっただけではないか、とも思う。米軍はどれだけ情報を隠しているのか、不信感が募る。空からはいつ部品が落ちてくるか知れず、足元には猛毒

 ▼しかも米軍は情報をなかなか出さない。周辺住民からは「有害物質が広がってこないか心配」という声が上がる。国は、調査と安全対策を尽くして、市民の不安を払拭(ふっしょく)する責務がある

 ▼私たちはこれまで、米軍基地に地域社会の健全な発展を阻害されるなど、多くの被害を受けてきた。この上、先の不安まで背負わされてはたまらない。(安里真己)