与野党対立が激しい沖縄県議会は、保守系が圧倒的な多数を占める他県の地方議会に比べ、白熱した議論が展開される。質問者も多く、審議の時間も長い

▼内容は、どうしても過重な負担の米軍基地問題に集中する。定例会の代表・一般質問の通告項目を見ると、2~3割を占める。再質問を含めると、他の課題に割かれる時間を大きく上回り、担当記者時代は「議会の基地負担」と呼んでいた

▼沖縄県議会で影が薄いのは「立法機関」の機能である。復帰後、議員が提案、成立した政策的条例は4件。この10年間で13件を成立させた宮城県議会に比べると見劣りする

▼沖縄県議会与党は県外土砂の搬入を制限する条例制定を検討している。新基地建設の埋め立て用土砂の搬入を抑え、建設阻止の狙いがある

▼実効性をどのように担保するかなど具体的な詰めはこれからだ。その他の大型開発事業への影響を懸念する声も出るだろうが、基地阻止だけではなく、環境面を考慮している。議員間の徹底した討議を県民に示すべきだ

▼改革派知事といわれた浅野史郎・元宮城県知事は「チェックだけなら3人で足りる」と議会の存在意義を断じた。議会は政策集団であり、条例を立案するのは当然の職務である。政策の立案能力を高めることで、県政の「車の両輪」としての責務が果たせる。(与那原良彦)