【てい子与那覇トゥーシー通信員】沖縄県議会議員8人と関係者が7月28日、ニューヨーク沖縄県人会と、ニュージャージー州北部の焼き肉店ブラジル・グリルで親睦会を持った。県人会からは特にペルー系の若者らを中心に18歳から76歳までの12人が出席した。

マンハッタンを背景に、記念撮影する議員団とニューヨーク沖縄県人会のヘラルド・タンさん(前列左)、ミツ・テラムラ会長(同右)ら

 派遣団の目的はニューヨークのほかカナダのトロント、バンクーバーの計3カ所で、海外沖縄県人会との交流・県系人の経営する事務所の視察・調査である。

 ニューヨーク沖縄県人会の若手ヘラルド・タンさん(34)は母方が県系の4世である。ほか沖縄がルーツのペルー系の若者たちの祖先は、ペルーに100年前に出稼ぎで移住。3、4世の時代にニューヨークやニュージャージー州に移動してきた。今回はヘラルドさんが家族で経営するレストラン4店舗の一つに議員たちを昼食に招いた。

 同会に事務所はないので、会員の勤務先やピクニック、新春会の場所視察に切り替えた。議員はマンハッタンからバスでニュージャージーに移動。ブラジル・グリルでの親睦会となった。

 比嘉京子議員は「若い人たちが育ち、動いている。実際にこうして集まっている。沖縄への思い、意識が高い。県人会や地域社会に尽くし、見返りを求めない姿勢が感じられる」と述べた。

 また今回の派遣団長の赤嶺昇議員は、副団長で派遣団最年長の崎山嗣幸議員に乾杯のあいさつを任せた。会の若者たちからは「年配に対して敬う沖縄スタイルは、ペルーと変わらない」と話した。

 ◆ウチナーンチュ大会に提言も 「伝統文化が見たい」「派手な演出は不要」

 親睦会ではニューヨーク沖縄県人会の理事で、世界のウチナーンチュ大会に1990年の第1回から欠かさず参加している、てい子与那覇トゥーシーさん(名護市出身、民間大使)が県議団に大会への思いや意見を語った。「大会の企画を民間業者だけに頼りすぎている。特に開会の歓迎・閉会のステージ演出の焦点が外れていると思う」と指摘した。

 海外のウチナーンチュたちが見たいのは琉球伝統文化・芸能とし「例えば『ぬぶいくどぅち』や『谷茶めー』の踊り、ウチナーグチの劇などである。照明や音響も派手なステージセッティングに浪費する必要はない。琉球舞踊の『四つ竹』と大勢の空手家たちの意気投合した型を見、気合を耳にした時には本当に救われた気がした」と述べた。

 その上で、大会実行委員会に海外県人会からボランティアで参加し、企画から実行までの過程に加えてほしいと要望。「どんな内容が欲しいか、郷愁の念で帰省する私たちに聞いてほしい。サーターアンダギーやチャンプルーが欲しいのであって、ドーナツや納豆を求めて貯金を下ろすのではない」とした。  

 赤嶺議員は「宿題として持ち帰る」と答えた。