【東京】林芳正農水相は28日、翁長雄志知事が沖縄防衛局へ出した名護市辺野古の新基地建設作業の停止指示の効力を一時的に無効とする方針を固めた。政府関係者が明らかにした。農相は30日にも沖縄県と防衛局へ通知する見通し。県は対抗措置を検討していく方針だ。

林芳正農相

 林農相が執行停止を認めれば県の指示は効力を失うため、防衛局は海上作業を継続する方針。再三にわたる工事停止要請や、臨時制限区域内での調査要求に応じず工事を強行する国の姿勢に、県民の反発は一層高まりそうだ。

■知事「国の扱い理不尽」

 翁長雄志知事は28日、那覇市内で開かれた名護市新基地建設に反対する議員団の発足集会に出席し、自らの沖縄防衛局への作業中止指示やその後の防衛局による農水相への不服審査請求などを踏まえ、「理不尽に沖縄の問題が(国に)扱われている。新基地を造らせない大きなうねりをつくってほしい」と一連の国の対応に不快感を示した。

 一方で集会後、記者団に対し、林芳正農水相が知事の作業停止指示の効力を止める意向を固めたことについて「報道も見ておらず、詳しく知らない」と述べるにとどめた。