哲学者で高崎経済大学准教授の國分功一郎さん(40)が28日、米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた。名護市辺野古の新基地建設をめぐる政府と沖縄の状況について、マックス・ウェーバーの「国家は暴力を独占する装置」という言葉を引用。政府にとって、新基地反対を非暴力で訴える沖縄の現状は「極限状態」に当たるとし、「国家の本領は暴力性にある。『極限状態』になるほど本領を発揮し、かつ抵抗する力が強いほど、暴力性は増す」と語った。辺野古の状況はまさに「極限状態」で、「民主主義の最先端にある」と話した。

集会で思いを訴える、國分功一郎さん=28日、米軍キャンプ・シュワブゲート前

 テント前での集会で、沖縄平和運動センターの山城博治議長に促されてマイクを握った國分さん。「この海を埋め立てるなんてあり得ない」と訴え声を詰まらせた。

 市民グループらの案内で辺野古の現場を視察。辺野古の市民運動について「外から来た者が入りやすい雰囲気づくりができている。いかに世論に対し、沖縄の民意を伝えるかが大切」と話した。一方で、「国家の暴力性」だけを強調すると幅広い結集を妨げることになるとも指摘。

 選挙で民意を示したにもかかわらず、工事を強行する政府に対し「あらゆる方法で新基地建設反対の意思を示してほしい」とし、「私も今日見た光景を、東京に帰って伝えたい」と語った。