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  • ラスベガス在の県系2世ビル・ドーラン夫妻は里子23人を育てた
  • 現在は前妻との子2人、養子縁組の2人、里子6人と生活している
  • ビルさんは沖縄生まれの警察官。母道子さんは旧石川市出身

 【クリッシー悦子通信員】ネバダ州ラスベガスに住む道子ドーランさん(旧石川市出身)の長男ビル(本名ウィリアム)・ドーランさんは現在10人の子の父親である。実の子供は前妻との間に生まれた16歳と13歳の娘2人。以前、里子として預かった子供たちを養子縁組で引き取った子が2人。残り6人(7カ月から16歳)を、里親として妻のリシェルさんと2人で育てている。

子どもたち10人と一緒に道子さん(後列右)、ビルさん(同中央)、リシェルさん(同左)

 ビルさんは1970年沖縄で生まれた。現在ノースラスベガス市の警察官で、地域の子供たちのソフトボールチームのコーチも務める。さまざまな事情で里親を必要としている子供たちの養育に関わって4年。これまでに23人の里子を育てた。

 リシェルさんは現在看護学校に通っており、朝と昼間の子供たちの世話はビルさん。リシェルさんが学校から帰ると交代してビルさんが夜勤の仕事に出る。

 リシェルさんはラスベガス近郊の市や町からなるクラーク郡の里親組織の会長も務めている。

 おむつを必要とする子が3人。7人が四つの違う学校に通う。そのうち2人の子はオール5の成績。この子たちがドーラン家に来た時は、学業が遅れていたため学校からは学年を落とすよう言われていたという。

 大忙しの毎日だが「子供たちが助けてくれる。年長の子は年少の子の世話、ナプキンを配る係、食器係、食後の片付けなど。皆良い子ばかり。私は本当にラッキー」とリシェルさん。

 子育てで悩むのは物理的なことより精神面だという。「子どもたちには全員が自分は大事な存在だと認識してほしい。何をやりたいのか、それぞれの個性を引き出すのがいちばん大変かも」と話す。

 道子さんは19年前に夫を亡くし、現在はビルさん一家から少し離れた家に一人で住む。息子夫婦から手伝いを頼まれるときも多い。道子さん自身も、以前に困っている県人女性を自宅で面倒を見ていたことがある。ビルさんは自身の里親としての活動は「明らかにお母さんから継いだもの」と笑った。