【浦添】「素人がやめなさいよ。私、恥ずかしいわ」。妻の佐智子さん(64)に止められたが、比嘉正徳さん(67)=市屋富祖=は強気だった。退職後に始めた陶芸の腕前を試そうと沖展に出品し、今回で入選4回を数えた。さらに、佐智子さんも「通っている写真教室で全員出すというから仕方なく」写真を初出品し、初入選。夫婦がそろった。

そろって入選した比嘉正徳さん(右)と妻の佐智子さん=25日、浦添市民体育館

 正徳さんの作品は「サンゴ礁内の魚群」と題した大皿。青々ときらめく大群は想像で描いた。「実は泳げないし潜れない。今まで海で2回シニハンジャー(死に損ない)したから」と笑う。

 佐智子さんの写真「晩秋の陽ざし」は、国際通りを舞台に長く伸びた人影をとらえた。幼いころ、那覇市の壺屋小学校で開かれていた沖展に両親と通った。尊敬のまなざしで見た催しに思いがけなく手が届いた。娘の万里恵さん(35)と美由貴さん(31)が都内から駆け付けて祝ってくれたのもうれしかったという。

 沖展は午前10時~午後6時、浦添市民体育館で4月5日まで。