シンガー・ソングライターの甲斐よしひろをパーソナリティーに4月からFM沖縄で始まった「甲斐よしひろのジャーニー・ギター」(日曜午後7時半)が好評だ。甲斐自身が沖縄各地を訪ねて人々と親交を深めるオールロケ。「沖縄だけでなく、人の面白さを感じている」と話す。

ラジオの収録、ツアーの準備に余念がない甲斐よしひろ(KAI OFFICE提供)

 甲斐バンドの中心メンバーとして「HERO」「安奈」などのヒットメーカとしても知られる。今回、FM沖縄の要望でパーソナリティーを快諾した。一方で沖縄との接点はなく「当初、オールロケは過酷かなと思った」という。

 首里城をはじめ、南城市では奥武島や斎場御嶽を訪問、うるま市では闘牛の散歩を体験して「沖縄をあまり知らない中、各地をつぶさに回って人と話すことで、逆に化学反応が生まれている」とロケの手応えを感じている。

 那覇の栄町では「おばあさんたちのおしゃべりが止まらなかった」という。各地を巡り「初めて会う人に対する、沖縄の人の気配りを感じた。話しかけるといつでも心を許してくれる」と感激しきり。

 7月には新曲を含む甲斐バンド2枚組ベストアルバム「Best of Rock Set かりそめのスウィング」を発表した。収録曲を携えて、9月下旬から全国9都市でツアーを予定している。「アルバムを作り、お客さんの生きた反応を聞いてこそ、自分のプロジェクトは成立する」とライブに掛ける意気込みは強い。

 ベストアルバムにはおなじみのヒット曲をはじめ、新曲「非情のライセンス」も収録。「2枚目にはアップテンポで盛り上がる曲を集めた。手に取って、ぜひ聴いてほしい」と呼び掛けている。(学芸部・天久仁)