【宜野湾】米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区(約51ヘクタール)が31日返還される。返還は2012年に施行された駐留軍用地跡地利用推進特別措置法(跡地法)が適用される初めての例で、国などは国際医療拠点を核とした跡地利用のモデルケースとして推進する方針だ。

31日に返還される米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区

キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の場所

31日に返還される米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区 キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の場所

 返還後の跡地は(1)琉球大学医学部・同付属病院や県が計画する重粒子線治療施設などを核とする国際医療拠点(約20ヘクタール)(2)移転後の普天間高校などが中心の人材育成ゾーン(5ヘクタール)(3)地権者らの利用する住宅地域(10ヘクタール)(4)都市公園(10ヘクタール)の4区域に大別し開発される。宜野湾市は返還地すべてを土地区画整理事業の対象とし、跡地利用を進める。

 これらを盛り込んだ跡地利用計画は7月に決定される見込みで、決定に向け国、県、同市と地権者らの調整が続いている。

 4月1日以降、土地は各地権者の所有に戻るが、沖縄防衛局は当面引き渡しを保留し、米軍人用住宅などの構造物撤去や不発弾、汚染物質除去などを行う。このため引き渡しは2年半から3年後となる予定。戦前の町並み跡などが残されている場所もあり、これら文化財や自然環境の保護も今後の課題となる。

 返還式典は4日に同地区内であり、日米両政府と地元の代表らが返還を祝う。