那覇市の若狭公民館を運営するNPO法人地域サポートわかさ(早川忠光理事長)が9日、屋外にパラソルやテーブルを並べて住民が交流する移動式屋台型の公民館「パーラー公民館」を同市曙のあけぼの公園で始めた。

公園に置かれたテーブルで交流する地域のお年寄りや子どもたち=9日、那覇市曙・あけぼの公園

 沖縄県と県文化振興会の補助を使い、12月までモデル事業として実施。公園や曙小学校などで週2回ほど開館し、地域の魅力を探るワークショップなども開く。

 曙地域には公民館がなく、曙小学校区まちづくり協議会は公民館設置を要望していた。若狭公民館は曙もカバーしているが、距離的な問題もあり、あまり利用されていなかった。

 同NPOは戦後、公民館が屋外で「青空公民館」として始まった歴史に着目し、移動式公民館に挑戦した。

 パーラー公民館の館長は、同協議会の上原美智子名誉会長が務める。上原館長は「ずっと要望していた公民館の機能が地域に誕生し、涙が出るほどうれしい。みんなで盛り上げて、0歳から90代の人が集まる公民館にしたい」と意気込んだ。

 開館式後、公園で白いパラソルとテーブル4セットをお披露目。地元の園児たちは黒板になるテーブルにチョークでお絵描きし、近所の高齢者たちは園児や友人との会話を楽しんだ。

 同NPO事務局長の宮城潤さんは「施設でなく中身が大事。地域づくりの主体は住民であることに気付く、きっかけにしてほしい」と期待した。