45年前の沖縄返還で、アメリカと沖縄の間に立って交渉に臨んだ外交官、千葉一夫を描いたスペシャルドラマ「返還交渉人-いつか、沖縄を取り戻す-」が12日午後9時、NHKBSプレミアムで放送される。千葉役は井浦新。妻の恵子役に戸田菜穂。そのほか佐野史郎、大杉漣、石橋蓮司らが出演する。

沖縄ロケも行われた「返還交渉人」の一場面

 千葉は当時外務省の北米第1課長を務めた実在の人物。太平洋戦争中、千葉は海軍の通信士官として、米軍が沖縄を攻撃する内容の無線を傍受するが、圧倒的な武力を持つアメリカに対し何もできなかったことを悔やんでいた。そして戦後、外交官として「沖縄を取り戻す」と胸に誓う。

 沖縄の返還交渉にあたり「核抜き、基地は本土並み」と求める日本に対し、アメリカは基地を自由に使うことを主張。千葉は日本との事前協議を米側に認めさせようと奔走しながら、足しげく沖縄に通って人々の声に耳を傾ける。

 ドラマの収録は5月中旬から6月中旬まで。終盤の6月11~15日には沖縄のうるま市や嘉手納町などでロケが行われ、津波信一や平良進ら沖縄の役者も出演している。

 沖縄ロケ期間中は梅雨の影響で終始、天気に恵まれなかった。一方で、沖縄が復帰した1972年5月15日当日は実際に雨が降っていたという事実を基に、悪天候の場面がドラマの一部演出に取り入れられた。