40代後半。同年代の友人との会話に老後についての話題が増えてきた。老後をどう生きるかは多くの人の関心事だ

▼先週、那覇市で開かれた県医師会県民公開講座。ホテルの宴会場を埋め尽くす参加者に改めてそう思った。テーマは「フレイル」。介護状態には至っていないが、加齢に伴い、筋力や活力が衰えた心身の状態のことだ

▼体重が減った、疲れやすくなった、握力が弱くなった、歩くのが遅くなった、外出が減った-の三つ以上が診断基準。フレイルのうちに生活改善に取り組み、介護状態にならないようにしようというのが講座の提案だ

▼フレイル対策は筋力アップがカギになる。タンパク質を取り、運動すれば、80代からでも筋力はつくと医師は説いた。逆に自宅に引きこもってテレビばかり見ている生活では、筋力、気力が落ちていく

▼フレイル対策でもう一つ大切なことは「社会や人との関わり」。週や月に1回程度しか人と会わない人は、毎日頻繁に人と交流している人に比べて、要介護状態や認知症になりやすい

▼高齢になっても健康な人は、若いうちから社会活動をしているので、筋肉が衰えず、気持ちも元気だという。講師は「仕事ばかりせず、地域の行事やボランティアに参加して」と呼び掛けた。老後への備えは貯金と貯筋、そして人脈づくり。(高崎園子)