沖縄県内でごみの小型焼却炉「チリメーサー」を製造するトマス技術研究所(うるま市・福富健仁代表)は、増え続けるごみが問題化しているインドネシア・バリ島でチリメーサーの試験的導入に向け取り組んでいる。2日、来沖したバリ州環境局の幹部ら4人と現地の病院への導入について意見を交換した。国際協力機構(JICA)が優れた技術を持つ企業の発展途上国進出を支援する「中小企業海外展開支援事業」に適用されれば、年度内にも実現する見込みという。

小型焼却炉「チリメーサー」(トマス技術研究所提供)

視察団と意見交換するトマス技研の職員ら=2日、浦添市内

小型焼却炉「チリメーサー」(トマス技術研究所提供) 視察団と意見交換するトマス技研の職員ら=2日、浦添市内

 世界有数の観光地・バリの州都のデンパサール市広域では200万人から排出されるごみが1日800トン発生し、増え続けるごみに最終処分場が対応できない状況に陥っている。一般ごみと産業廃棄物が分別されず、医療系廃棄物の処分が問題となっている。感染症の危険性を重大視したデンパサール市内の病院がチリメーサー1基を設置する案を提起した。

 チリメーサーは幅1メートル、奥行き1・8メートル、高さ3・6メートルの小型焼却炉。無煙でダイオキシンの排出を抑え、産業廃棄物や一般ごみ、海岸の漂着ごみが処理できる。設置に周辺住民の許可もいらないことから、ごみ処理コストの削減を目的に、県内外の自治体や企業が70基導入している。