【東京】菅義偉官房長官は2日の記者会見で、沖縄での翁長雄志知事との初会談を5日午前で調整していることを明らかにした。米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で政府と知事の意見が対立しているが、菅氏は「お互いに忌憚(きたん)のない意見交換をまずしたい」と抱負を語った。菅氏は4日に西普天間住宅地区の返還式典に出席するため、来県する。

山口沖縄北方相(右)と会談する翁長雄志知事=2日午後、内閣府

 一方、翁長知事は2日に上京し、山口俊一沖縄担当相と会談。改正駐留軍用地跡地利用推進特別措置法(改正跡地法)が国会で成立したことに謝意を述べた。翁長知事と山口沖縄相との面談は3度目。

 菅氏は会見で、普天間飛行場の危険性除去と米軍の抑止力維持のため、辺野古移設が唯一の解決策との政府見解に理解を求めたいとの認識を強調。「普天間飛行場の危険状況について知事がどう考えているかを含めて議論したい」と述べ、翁長知事に直接確認したいとの意向を示した。

 その上で「1回会っただけで物事が解決するとは当然思っていない。共有できるところは共有して連携し、沖縄の発展のために政府も全力を尽くしたい」として、基地の負担軽減や振興面を含めて沖縄県側と継続して意見交換する意欲を示した。

 山口氏との会談後に報道陣の取材に応じた翁長知事には、菅氏との初会談に関する質問が相次いだ。翁長知事は「沖縄の民意にご理解をいただく意味でも話をして、私も申しあげたいことは申しあげたい」と述べ、菅氏との会談で新基地建設反対の意思を伝える考えをあらためて強調した。

 菅長官が関心を示す普天間飛行場の危険性除去について問われると、「これは直接話をした方がいい。一言でこういった話をすると誤解を招く」と述べるにとどめた。