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  • 県が小5と中2に配付する沖縄口(しまくとぅば)読本を完成させた
  • 小中ともに500語を本島・先島など5地域の言葉で収録。音声CD付き
  • 5月ごろまでに読本の内容と音声を県のHPでも公開する

 沖縄県は全県の小学5年生と中学2年生に配布するしまくとぅばの読本を完成させ、本年度に各学校で配布する。県が義務教育の小中学生向けに読本を作るのは初めて。県内5地域の言葉を併記し、それぞれの地域の話者による音声が収録されたCDも付けた。県文化振興課の担当者は「小、中学生から各地のしまくとぅばに触れる機会ができる。生まれ育った地域の言葉を大切にしてほしい」と話している。(内間健)

沖縄県が小学5年生と中学2年生を対象に作成した「しまくとぅば読本」。名所や民俗芸能を紹介するなど各地の特色も盛り込んでいる。話者による音声CD付き

 県が昨年度の一括交付金を利用し、約1774万円の予算で3月末に完成。野原三義沖縄国際大学名誉教授ら5人の専門家が監修した。文部科学省の学校指導要領で「方言」の学習が盛り込まれる小5と中2を対象にし、約3万6千冊を作った。

 小学生向け、中学生向けともに約500語を5地域の言葉で収録。A4判124ページ。学校や家庭生活、自然、伝統文化から題材を集めた。めくると2ページごとに各地の表現が併記され、違いは一目瞭然だ。

 「きれいな花を探しに行こう」は、中南部では「ちゅらばな とぅめーいが いかな」。北部では「ちゅらふぁな かめーいが いかー」、宮古では「かぎぱながもー とぅみが ずー」、八重山では「かいしゃーる はなゆ とぅみな いからー」、与那国では「あびゃる はな みきんでぃ ひらぬん」。

 さらに子ども自身の地元の言葉を書き込めるメモ欄を設け、愛着が持てるよう工夫した。