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  • 沖高専とオキハムが、パインから発見された乳酸菌で特許を取得
  • 免疫力向上や二日酔い防止が期待できるアミノ酸7種を作る機能
  • 乳酸菌を配合したゼリーを7月に商品化。「長寿復活に寄与したい」

 沖縄ハム総合食品(オキハム・読谷村、長濱徳勝社長)と沖縄工業高等専門学校は2日、複数のアミノ酸を作り出す乳酸菌「LC-Ikematsu株」を共同研究し、乳酸菌に関する特許を県内で初めて取得したと沖縄県庁で発表した。沖縄高専の池松真也教授が昨年8月、発酵したパイナップルから発見された乳酸菌を分析し、アミノ酸を生み出す機能などを確認した。商品開発に取り組んできたオキハムはこの乳酸菌とシークヮーサーを配合したゼリーを7月にも発売する。

県内初の乳酸菌特許取得を発表する池松教授(右から2人目)とオキハムの山本本部長(同3人目)ら関係者=2日午前、沖縄県庁

池松教授が発見した「LC-Ikematsu株」(オキハム提供)

県内初の乳酸菌特許取得を発表する池松教授(右から2人目)とオキハムの山本本部長(同3人目)ら関係者=2日午前、沖縄県庁 池松教授が発見した「LC-Ikematsu株」(オキハム提供)

 LC-Ikematsu株は、免疫力向上が期待できる「リジン」や貝類に含まれて二日酔い予防効果がある「アラニン」など7種のアミノ酸を作り出すという。3月6日に特許を取得した。

 オキハムと沖縄高専は2008年、県産亜熱帯果樹や野菜に含まれる有効成分の研究を開始。果実や野菜からの乳酸菌を使った商品を研究する課程で、屋外に約1週間放置して発酵させた約50種の果実や野菜から、約100種の乳酸菌を採取した。池松教授や生徒らが各乳酸菌のゲノム(全遺伝情報)を解読・解析。発酵したパイナップルから見つかった乳酸菌の機能を確認し、Ikematsu株と名付けた。

 オキハムとの共同研究によるマウスでの実験で整腸作用が実証され、安全性も確認された。オキハムは県の事業を活用し、ゼリーの商品化に取り組んできた。

 会見した池松教授は「研究を進め、沖縄の健康長寿復活に寄与する商品づくりに努力していく」と抱負。オキハムの山本憲国取締役本部長は「この乳酸菌で全国展開できる商品を作りたい」を意気込んだ。