【市塚和枝通信員】イタリアでも空手は今、柔道と同様、人気の高いスポーツであり、肉体と共に精神を鍛える武道として広く愛されている。

空手の稽古風景。イタリアでも空手の人気は高い

 名古屋生まれの大河内昭光さん(54)は、横浜で琉球少林流空手の総本部「月心会」で修業し2008年、ミラノ市に道場を開いた。今では三つの道場で教え、生徒も老若男女さまざまである。

 イタリアには多くの空手道場があるが、日本人の高段者が教える道場はわずかしかない。

 日本の武道精神と合わせ、人間としての基本である敬愛する心、厳しい稽古から生まれる優しさなど、日本人師範から直接教わる技術と精神はイタリア人にとっても重要なことだ。非常に敬意を払い、ある意味では日本人以上に、その精神を学ぶべく努力をしている。

 大河内さんは空手の起源は沖縄とし「沖縄を離れての空手はありえない」と話す。

 2020年の東京五輪の正式種目として空手が採用されたことを喜びつつ「私個人としては勝敗を目的としたスポーツの空手が一人歩きしないよう、空手を習っている人はぜひ、聖地沖縄を訪れ、沖縄の生活、風習、その歴史的背景を肌で感じ、真の空手道の精神に触れてほしい」と切望した。