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  • キャンプ・キンザー沖の「カーミージー」周辺海浜を保全・活用へ
  • 付近の道路開通で来訪者が増加、無秩序に荒らされると住民が懸念
  • 「里浜」づくりの理念や役割などを定める、全国でも珍しい条例

 沖縄県浦添市は14日までに、米軍キャンプ・キンザー沖のイノー(礁池)を貴重な地域資源として保全しながら、環境学習や観光振興に生かすため、「浦添市里浜の保全及び活用の促進に関する条例」の素案を策定した。来年4月の施行を目指し、12月市議会定例会に条例案を提出する予定。市によると、地域住民が憩う自然の海辺「里浜」の保全活用に関する条例は全国でも珍しく、県内では初めてという。

建設中の臨港道路浦添線と「里浜づくり」でカヌー体験などが行われるカーミージー周辺=2016年(港川自治会提供)

カーミージーとその周辺

建設中の臨港道路浦添線と「里浜づくり」でカヌー体験などが行われるカーミージー周辺=2016年(港川自治会提供) カーミージーとその周辺

 対象エリアは、那覇市近郊で最大の自然海浜が残るとされるキンザー北側のイノー、通称「カーミージー(亀瀬)」を含む周辺の浜辺。自然環境を保全し、活用するため、海辺と地域の人々との関わり方を考え、実践する「里浜づくり」の理念や行政・市民などが果たすべき役割を定める。市や市民など関係者で構成する「市里浜保全活用協議会」を設置することも盛り込んだ。

 キンザー沖では、本年度中に市西洲とカーミージーを結ぶ臨港道路浦添線が開通する予定。地元の港川自治会は、道路が開通すれば市内外から訪れる人が急増し、無秩序にイノーが荒らされると懸念。約2年前から保全・活用に向けた条例制定を松本哲治浦添市長に要請してきた。市環境保全課は、14日から市のホームページに素案を公開し、パブリックコメントを実施している。(浦添西原担当・伊禮由紀子)